20年後に手に入れた東海道五十三次カード

今から20年以上前になる1997年、永谷園のお茶漬けに付いていたおまけカードを集めていました。

それは日本や西洋の有名画家の絵をカードしたもので、カードの隅が3角形の応募券になっていてこれを15枚を集めて応募し、抽選に当たると希望する画家の絵画カードのフルセットが貰えるというプレゼントキャンペーンをやっていたのです。

中途半端に集めたカード

初めて手に入れたのは安藤広重の東海道五十三次のカードで、その後3回連続して東海道五十三次のカードが入っていました。
広重のカードばかりが4回連続で入っており、その後に買ったときには竹久夢二のカードが2回連続で入っていたことはよく覚えています。

下がそのカードです。

永谷園お茶漬け旧おまけカード

カードを集めるといっても、たまに永谷園のお茶漬けを買ったときに付いてるおまけのカードを捨てずにとっておくだけで、カードを入手するために積極的にお茶漬けを買うことはしなかったので、結局キャンペーンが終了した1997年12月末までに応募券が15枚貯まらず応募はできませんでした。

今だったらまとめ買いして必要数の応募券を集めてたと思いますが、当時はそういう発想が出てきませんでした。
それに、応募する場合、おまけカードの隅の応募券を切り取ることになるため、カードの価値が損なわれるような気がして、もったいないという気持ちもあり、応募したからといって必ず当選するわけではないため、もし外れたら隅が切り取られたカードだけが残るということも積極的に応募に向かわせない要因でした。

しかし、今改めて応募条件を確認してみると当選数は毎週2,400名となっており、毎月ではなく毎週でこの数なのでかなり多かったことがわかります。
応募券が15枚なので応募のハードルは高く、逆に当選者数は多いので当たりやすいキャンペーンだったのではないかと思います。

その後、中途半端に集めた6枚のカードをずっと保管し続け、たまに荷物整理の際にこれらを見るたびに、あのとき先々の分までお茶漬けを買い貯めしてしまい、応募すればよかったなと後悔していました。
プレゼントキャンペーンに応募はしなくても、おまけカードで良いからもっとたくさん色々な画家の絵画カードを入手しておきたかったとも思っていました。

東海道五拾三次カードキャンペーンが復活

あれから20年近く経った2016年12月、スーパーでたまたまお茶漬けを売っているコーナーに行ったときに、永谷園のお茶漬けの外袋がいつもと違っているのに気づきました。プレゼントキャンペーン仕様の袋に切り替わっていたのです。
それを見て迷うことなくお茶漬けを3袋を買いました。

その年の11月から永谷園が東海道五拾三次の絵画カードのフルセットをプレゼントするキャンペーンを始めており、東海道五拾三次の絵のカードがお茶漬け製品に封入され、応募マーク3枚1口で毎月1,000名にカードのフルセットが当選するというものでした。

今回は外袋に応募マークが付いているので20年前のキャンペーンのようにカードの一部を切り取る必要が無く、応募マークたった3枚で応募できるのが良かったです。
当選者数は毎月1,000名で前回のキャンペーンよりは少ないですが、それでも応募のハードルは低く、約2年間で毎月抽選が行われるため、応募し続ければ当選する可能性は十分あると思いました。

補足情報

キャンペーンの実施期間は、当初は2016年11月~2019年1月31日までとなっていましたが、後から2年延長され2022年1月31日までとなり、その後、再延長されて応募期間は2025年1月31日までになりました。

さっそく応募した

最初に応募したときは外れました。

月に1000名当選なら1発で当たるのではないかとけっこう期待してたのですが駄目でした。この時はキャンペーンが始まったばかりだから注目度が高くて応募する人が集中したのかもしれないと思っていました。

その後またお茶漬けを3袋買い、再度応募しましたがこれも落選しました。
自分が考えている以上に競争率は高いのかもしれないと思い始めながらも、キャンペーン終了までにはまだ先が長いので気楽に構えていました。

その後はしばらく応募はせずに長い期間経ってから久しぶりにお茶漬けを3袋買って3回目の応募しました。
そして、その翌月にゆうパックで永谷園から荷物が届き、東海道五拾三次カードのフルセットが当選したことを知りました。

東海道五拾三次カードフルセット

こちら当選したフルセットです。

箱の表面は日本橋の絵になっており、裏面には広重の紹介文が書いてあります。

永谷園東海道五拾三次カードフルセット外箱

永谷園東海道五拾三次カードフルセット中身

カードは東海道の53か所の宿場と出発地の日本橋と到着地の三條大橋の合計55枚です。

表面はお茶漬けに封入されているカードと同じ絵ですが、裏面には解説文が載っています。

昔のカードと比べてみた

20年前に集めた東海道五十三次カード4枚と今回当選するまでに集めたカード9枚のうち、偶然にも1枚同じ絵のものがありました。
「白須賀 汐見阪図」です。

永谷園東海道五拾三次の汐見阪図

上の左側がお茶漬け封入カード、右側がフルセットカードの裏面、下が20年前の封入カードです。古い方は経年劣化による変色なのか色あいが違っています。

20年前のカード4枚と同じ絵のフルセットカードを並べて比べてみました。

永谷園 東海道五拾三次カード 新旧

20年前のカードでは左右に縦書きで書かれており画家名の広重と題名だけが載っていますが、今回のカードでは上下に横書きになっており画家名が「歌川広重(初代)」とフルネームで書かれ、題名に「東海道五拾三次之内」も加えられ丁寧な書き方をしており、下には画像の出典元も記載されています。

20年前のカードでは題名の前に番号が書かれているのですが、今回のものはそれが無いためカードを混ぜてしまうと順番がわからなくなります。

また、20年前のカードでは裏面に画家名が「安藤広重」、作品名は「東海道五十三次」と記載されており、今回は「歌川広重」、「東海道五拾三次」と記載されているので、この記事ではそれに合わせて書いています。

鞠子と丸子

上の画像で一番上にある鞠子宿のカードは、20年前のものでは題名が「丸子」と書かれ、今回のものは「鞠子」となっているという違いがありました。

永谷園東海道五十三次カード鞠子宿

鞠子宿の鞠子は丸子とも書き、版画の初版では「丸子」と記載されているそうなので、20年前のカードは初版の画像を使っていたようです。

最後に

およそ20年前の当時は東海道五十三次や葛飾北斎といった名前を聞いたことがあるくらいで、絵画や美術への関心は低かったのですが、おまけのカードを見たことによって安藤広重や竹久夢二といった画家の存在を知り、作品に興味を持つきっかけになっていました。

今回のキャンペーンではカードのフルセットが当選したことで、描かれている絵自体はもとより東海道五十三次の各地にも興味が湧いてきました。

カードの絵を見ることで東海道五十三次や広重の作品、浮世絵に関心を持つきっかけになり得る面白い企画だと思います。

今のキャンペーンが終わるのはかなり先のことですが、できればこの次に葛飾北斎の富嶽三十六景で第二弾を実施して欲しいです。