基本料金無料で使った分だけの従量制料金で電気が使える新電力
- 2020.08.25
- 電気
2016年4月から始まった電力自由化後に電気の小売り事業に参入した「新電力」には、基本料金を0円としているところがいくつかあります。
大手電力会社の料金の場合は、使っても使わなくてもかかる基本料金や最低料金がありますが、新電力の基本料金0円プランではこれが無いのです。
従量料金の単価と電気の使用量で決まる従量料金だけなのでシンプルでわかりやすいです。
実際の料金はこれに燃料調整費と再エネ賦課金が加算されますが、料金のメインは従量料金の部分です。
使った分だけ料金がかかる仕組みなので、出かけていることが多くて家にいる時間が短かい人や一人暮らしで使用量が少ない人は注目のプランです。
基本料金無料プランは従量料金の単価は少し高めに設定されているため、電気の使用量によっては基本料金有りで従量単価が低い電力会社の方が料金は安くなる場合もあり、電気代が安くなるかどうかは今の電力会社で支払っている基本料金または最低料金の金額や月々の使用量によって違ってきます。
もし今使っている電力会社の基本料金が高いと感じるなら、基本料金無しの新電力に切り替えることで電気代の節約ができるかもしれません。
以下に基本料金が無料の家庭向けプランがある3つの新電力を紹介します。
今使っている電力会社の基本料金+(従量単価×使用量)と比べてみてください。
楽天でんき プランS
運営会社:楽天エナジー株式会社
提供エリア:全国
楽天の子会社である楽天エナジーがが運営する新電力です。
楽天グループのサービスのため毎月の電気代の支払いでポイントがたまり電気代の支払いにポイントが使えます。
楽天でんきのポイント特典
支払いでたまる:電気料金200円につき1ポイント+楽天カード支払いなら100円ごとに1ポイント 支払いに使う:期間限定ポイントも使用可能 |
楽天のサービスのヘビーユーザーや楽天経済圏の中でポイ活してる人は注目の新電力です。
また、楽天ガスの都市ガスをセットで契約すると、さらに利用料金の100円につき1ポイントたまります。楽天ガスは都市ガス(東京ガス、東邦ガス、関電ガス)の提供エリアで利用できます。
新規加入特典で1,000ポイントのプレゼントもあります。
キャンペーンの適用条件は以下です。
・申し込み後、4カ月以内にサービスを利用開始すること
・利用開始月と翌月分の電気料金合計が6,000円以上になること
楽天でんきの従量料金単価
従量料金の単価は次のようになっています。
北海道電力エリア:46.30円 |
楽天でんきの支払い方法・解約金
支払い方法:クレジットカード 楽天ポイント(50ポイントから利用可能)
契約期間:無し
解約金:無し
公式サイトはこちら ⇒ 楽天でんき
Looopでんき(ループでんき) スマートタイムONE
運営会社:株式会社Looop
提供エリア:全国
(株)Looopは東日本大震災の被災地に太陽光発電設備を無償で設置するボランティア活動をきっかけに誕生した会社です。
電力小売りが自由化された2016年4月から申し込み受付を開始しており契約者数は30万件を突破しています。
2022年12月からスタートした新プランの「スマートタイムONE」では、電気料金は卸電力市場(JEPX)の市場価格に連動するようになっており、従来通りの固定単価の従量制料金×使用量に30分ごとの市場価格連動単価×30分ごとの電力使用量の分が加算されます。
この料金体系では、市場価格が下がれば電気料金が安くなる一方、市場価格が上がれば電気料金も高くなることは理解しておきましょう。
Looopでんきの従量料金単価
固定従量料金の単価は次のようになっています。
北海道電力エリア:15.41円 |
Looopでんきの支払い方法・解約金
支払い方法:クレジットカード
契約期間:1年
解約金:無し
契約期間は1年となってますが、中途解約しても解約金は無料です。
公式サイトはこちら ⇒ Looopでんきで電気代を節約!
ソフトバンクでんき 自然でんき
運営会社:ソフトバンク株式会社
提供エリア:北陸・沖縄電力エリア以外のエリア
携帯キャリアのソフトバンクが提供する新電力「ソフトバンクでんき」にある電気プランです。
名前からわかるように、自然でんきで販売される電気は非化石証書を組み合わせているため再生可能エネルギー比率実質100%、CO2排出量実質ゼロの電気となっています。
自然でんきの従量料金単価
従量料金の単価は次のようになっています。
北海道電力エリア:31.57円 |
自然でんきの支払い方法・解約金
支払い方法:クレジットカード、口座振替
契約期間:1年
解約金:無し
契約期間は1年となってますが、中途解約しても解約金はかかりません。
口座振替でも支払えるのが他社との違いです。
公式サイトはこちら ⇒ 自然でんき
まとめ
最後に3社の従量料金単価を電力エリアごとに比較表にまとめます。
楽天でんき | Looopでんき | 自然でんき | |
北海道電力 | 34.20円 | 15.41円 | 31.57円 |
東北電力 | 28.80円 | 16.04円 | 27.50円 |
東京電力 | 29.45円 | 15.11円 | 26.48円 |
中部電力 | 29.30円 | 15.60円 | 27.50円 |
北陸電力 | 24.80円 | 14.05円 | - |
関西電力 | 25.50円 | 14.15円 | 23.42円 |
中国電力 | 26.60円 | 14.68円 | 25.46円 |
四国電力 | 26.90円 | 15.08円 | 25.46円 |
九州電力 | 26.37円 | 14.82円 | 24.44円 |
沖縄電力 | 28.20円 | 16.66円 | - |
Looopでんきは市場連動単価の従量料金が加算されるため固定従量料金単価は他より安く設定されています。
市場価格が安い時間帯に電気を多く利用することが可能なら電気料金を抑えることができます。
楽天でんきと自然でんきでは、自然でんきの方が単価は少し安いです。
自然でんきは実質CO2排出量ゼロにするため販売する電気に非化石証書を組み合わせていますが、楽天でんきより低水準の料金となっています。
乗り換えでキャンペーン特典がもらえる新電力はこちら ⇒ エネチェンジ