しいたけ嫌いの克服に自宅で椎茸栽培キット

子供の頃は椎茸が嫌いでした。

カサの裏側にひだがたくさんある形が見た目的にグロテスクに見えたのと、食感や独特の風味が苦手だったからです。

特に鍋物でカサを丸ごと一個入れたものが嫌いでしたね。やはり1個まるごとだと椎茸の食感や風味をしっかり味わえるからでしょう。
太めにスライスしたものを入れた炒め物なども嫌でした。

歳を重ねるうちに薄くスライスしたものなら何とか食べられるようになっていき、大人になってからは嫌いではなくなっています。
むしろ健康に良さそうという考えから積極的に食べるようになりました。

自分で料理をするようになり、食材の一つとして見るようになったことも影響しています。

野菜でもそうですが、嫌いな食材の克服には、自分で調理してみるのが一つの方法です。

もう一つは自分で育ててみる方法がありますが、最近、椎茸は栽培キットがあり自宅で簡単に栽培できることを知りました。

しいたけの栽培キット

楽天市場にある森のきのこ倶楽部というお店で販売されている椎茸の栽培キット「森のしいたけ農園」を買いました。

栽培するには栽培容器も必要だと思っていたので同時購入しました。

もりのしいたけ農園 セット
栽培容器はわりと大きいので荷物の段ボールも大きめでした。
もりのしいたけ農園 箱
箱は立派なパッケージでした。

もりのしいたけ農園 箱中身
箱の中には栽培ブロック(菌床)のほか、ビニールの栽培袋と手引き書も入ってました。

栽培方法はショップページにも載ってますが、箱の側面や手引書に記載されている栽培手順に従って進めていきました。

栽培といっても特に難しいことはなく、最初に栽培ブロックの表面を水で洗ってから栽培袋に入れ、後は1日1度表面が乾かないように霧吹きで濡らすだけです。

専用の栽培容器も別途買いましたが、ビニールの栽培袋に入れて栽培することもできるようなので、とりあえず今回は栽培袋に入れてやってみることにしました。

もりのしいたけ農園 栽培袋で栽培
空気を入れるため袋の上部は少し開けておく必要があるそうですが、上部には4か所穴があります。

栽培開始から全て収穫し終えるまで

しいたけ栽培 2日目
栽培開始のの翌日には早くも所々に芽がうっすらと盛り上がっているのが確認できました。
しいたけ栽培 3日目
3日目にははっきりとした突起になってました。
しいたけ栽培 4日目
4日目には小さいながらもキノコの形になっていました。
しいたけ栽培 5日目
5日目にはさらに大きくなっており、この時点で栽培袋にキノコの傘が当たってしまい傘が歪みそうだったので栽培容器に移しました。
しいたけ栽培 6日目 容器へ移動
毎日栽培ブロックを霧吹きで湿らせているせいか容器の内側は曇っています。
しいたけ栽培 6日目
6日目にはさらに大きくなって一部は傘が開いており、裏側のヒダが見えるようになったら収穫時だと説明にあったので、そうなっていた15個を収穫しました。
しいたけ栽培 6日目 15個収穫
一番大きいもので傘の直径は4.5cmほどでした。
傘の裏のヒダは白くて整っておりキレイでした。
しいたけ栽培 7日目
7日目には、ほとんどの椎茸で傘が開いていてましたが、たくさんありすぎたのでとりあえず17個収穫しました。最大サイズは傘の直径が6.5cmほどでした。
しいたけ栽培 8日目 収穫し終えた
8日目に、残っていた全てを収穫し、この日の数は60個にもなりました。

栽培スタートからおよそ1週間で全ての収穫が終わり、収穫した椎茸の合計は92個でした。

途中で間引きをしなかったので小さいキノコも多かったですが、予想以上にたくさん獲れました。

やはりキノコが密集していた部分は栄養分の取り合いになっているせいか一つ一つは大きくなり難く、逆に疎らな部分は大きくなっていました。

密集している部分はキノコ同士がぶつかり合って傘の形が変形しているのもあったので、数よりもサイズや傘の形を優先するならある程度間引きした方が良いと思いました。

それと、付属の栽培袋で育てるのは最初の頃なら大丈夫ですが、椎茸が大きくなると傘の部分が袋に当たって歪んでしまうため、傘をきれいな形にするならやはり栽培容器を使った方が良いです。

1回目終了後も生えてきた

開始から1週間で全て収穫できてしまい、思ってたよりあっけなかったというのが実感でしたが、2回目、3回目と継続して収穫できるのでまだまだ栽培は続けられます。

1回目の栽培の収穫が終わったら2~3週間ほど休養期間をおいてから2回目に入るのですが、休養期間に入って3日後にはまたいくつか芽が生えてきて最終的には8個になりました。

しいたけ栽培 1回目の後

手前の一番大きいキノコの傘の左下に生えた小さいの2つは養分が取られたのかその後大きくなりませんでした。

また、ブロックの上面に生えたキノコは大きくなってから傘の一部に虫に食われたような穴が開いてました。栽培袋の空気を取り入れる穴から虫が入ったのかもしれません。

しいたけ栽培 虫食い穴
当時は11月で虫はもう出ない時期だったので対策は取ってませんでした。
もし夏場に栽培するなら空気穴からの虫の侵入には注意が必要でしょう。

この後から改めて休養期間にして3週間放置し、この期間は新しい芽は生えてきませんでした。

2回目の栽培

3週間後に栽培ブロックを一晩水に漬けてから2回目の栽培がスタートしました。

1回目は翌日から芽が生えてきましたが、今回は開始して3日後になって下の方に小さい芽がいくつか出てきました。

しいたけ栽培 2回目

その後芽がどんどん大きくなったり新しい芽が出てたりして、全部で12個収穫できました。

1回目にたくさん獲れたため2回目からは相当少ないことを予想していたので12個も獲れれば十分でした。

3回目の栽培

2回目の栽培終了後から2週間半ほど休養させてから、栽培ブロックをを一晩浸水させておき翌日から3回目の栽培を開始しました。

最初に芽が出てきたのは開始から1週間後で、1回目や2回目に比べて遅くなっていました。

その後幾つか生えてきて最終的には5個になりました。

しいたけ栽培 3回目

やはり回数を重ねるごとに獲れる数は減っていくのは確かです。

ですが1回目のようにたくさん獲れすぎるより数が少ない方がありがたみがあります。

栽培してみての感想

1回目は栽培開始から全部収穫し終えるまでが想像以上に短期間で、育てたというより勝手にどんどん大きくなった感じでしたが、結果がすぐに出るため飽きっぽい人にはかえって良いかもしれません。

それに、小さな椎茸の芽が出てから日を追うごとに大きくなっていく様子は見ていて楽しく面白い経験でした。

収穫したばかりの椎茸は普段スーパーで買っているものよりも鮮度が良く弾力もありました。
フライパンで焼いて塩をふって食べるだけでも美味しかったです。
獲れたての椎茸を食べたのも初めてでしたが、それができるのも栽培キットの魅力です。

もし子供の頃にこのようなキットで栽培を体験していたら、もっと早く椎茸嫌いでなくなっていたかもしれません。

しいたけ嫌いを克服したい人や獲れたての新鮮な椎茸を食べてみたい人、子供の自由研究の題材を探している人におすすめの商品です。

今回購入した栽培キットの取扱店はこちらです⇒きのこ栽培キット