新電力のシン・エナジーには【昼】生活フィットプランがあります。
こちらは昼間の時間帯の従量料金単価が安く設定されているため、在宅ワークなどで昼間に家に居て電気を多く使う人や土日祝日に集中的に電気を使う人にお得なプランです。
そこで今回はシン・エナジーの【昼】生活フィットプランと各地域の大手電力会社の従量電灯プランを比較します。
基本料金・最低料金の比較
まず、使用料に関わらず毎月かかる基本料金または最低料金を比べます。
下記の表で利用している電力会社の料金額を確認してください。
従量電灯Bの会社は契約電流(アンペア数)ごとに基本料金が異なります。
従量電灯B | 従量電灯A | 従量電灯B | 従量電灯 | |||||||
北海道 電力 |
東北 電力 |
東京 電力 |
中部 電力 |
北陸 電力 |
関西 電力 |
中国 電力 |
四国 電力 |
九州 電力 |
沖縄 電力 |
|
契約電流 | 基本料金 | 最低料金 | 基本料金 | 最低料金 | ||||||
10A | 402.60 | 369.60 | 311.75 | 321.14 | 302.50 | 522.58 | 759.68 | 666.89 | 316.24 | 643.05 |
15A | 603.90 | 554.40 | 467.63 | 481.71 | 453.75 | 474.36 | ||||
20A | 805.20 | 739.20 | 623.50 | 642.28 | 605.00 | 632.48 | ||||
30A | 1207.80 | 1108.80 | 935.25 | 963.42 | 907.50 | 948.72 | ||||
40A | 1610.40 | 1478.40 | 1247.00 | 1284.56 | 1210.00 | 1264.96 | ||||
50A | 2013.00 | 1848.00 | 1558.75 | 1605.70 | 1512.50 | 1581.20 | ||||
60A | 2415.60 | 2217.60 | 1870.50 | 1926.84 | 1815.00 | 1897.44 |
続いて、シン・エナジーの昼生活フィットプランの基本料金を見てみましょう。
なお、シン・エナジーでは契約電流があるエリアでは30A以上から利用できます。
北海道 | 東北 | 東京 | 中部 | 北陸 | 関西 | 中国 | 四国 | 九州 | 沖縄 | |
契約電流 | 基本料金 | 電力量料金(1契約につき) | 基本料金 | 電力量料金(1契約につき) | ||||||
30A | 1092.00 | 819.00 | 565.20 | 708.00 | 834.00 | 440 | 473 | 513 | 797.00 | 403.21 |
40A | 1466.00 | 1070.00 | 753.60 | 933.00 | 1079.00 | 1045.00 | ||||
50A | 1840.00 | 1321.00 | 942.00 | 1158.00 | 1324.00 | 1293.00 | ||||
60A | 2214.00 | 1572.00 | 1130.40 | 1383.00 | 1569.00 | 1541.00 |
関西、中国、四国、沖縄の各エリアは大手電力会社の最低料金に相当する料金は「電力量料金(1契約につき)」という名称になっています。
いずれにしても、どのエリアでも固定料金はシン・エナジーの方が安いことがわかります。
電力量料金の比較
次に、使用した量に応じて決まる電力量料金を比べます。
まず、大手電力会社の料金を確認してください。
月間使用量 | 北海道電力 | 東北電力 | 東京電力 | 中部電力 | 北陸電力 | 関西電力 | 中国電力 | 四国電力 | 九州電力 | 沖縄電力 |
~120kWh | 35.35 | 29.62 | 29.80 | 21.20 | 30.86 | 20.21 | 32.75 | 30.65 | 18.37 | 40.20 |
121~300kWh | 41.64 | 36.37 | 36.40 | 25.67 | 34.75 | 25.61 | 39.43 | 37.27 | 23.97 | 45.74 |
300kWh~ | 45.36 | 40.32 | 40.49 | 28.62 | 36.46 | 28.59 | 41.55 | 40.78 | 26.97 | 47.72 |
※北海道電力だけは月間使用量の区分が2段目は280kWhまで、3段目は280kWh超えとなっています。
次にシン・エナジーの昼生活フィットプランの電力量料金の単価です。
月間使用量 | 北海道 | 東北 | 東京 | 中部 | 北陸 | 関西 | 中国 | 四国 | 九州 | 沖縄 |
デイ タイム |
24.46 | 19.15 | 20.05 | 19.35 | 18.82 | 21.07 | 22.47 | 22.84 | 16.75 | 24.48 |
ライフタイム | 35.53 | 32.25 | 32.65 | 32.40 | 25.51 | 27.76 | 29.16 | 29.53 | 29.65 | 28.35 |
ナイトタイム | 28.49 | 22.08 | 22.98 | 22.45 | 21.21 | 23.46 | 24.86 | 25.23 | 21.30 | 25.68 |
昼生活フィットプランは、使用料ごとではなく下記のように電気を使う時間帯ごとに単価が決まっています。
- デイタイム 平日9時~16時 休日扱い日8時~22時
- ライフタイム 平日6時~9時及び16~23時
- ナイトタイム 平日23時~翌日6時 休日扱い日22時~翌日8時
昼フィットプランはデイタイムの単価が安いため、平日の9時から16時や休日扱い日の8時から22時に電気を多く使う人にお得です。休日なら22時まで安い単価で利用できます。
関西エリアでは、関西電力の120kWhまでの単価と比べると少し高いですが、使用料が120kWhを超えた場合ではシン・エナジーの方が安いため電気を多く使う人は注目です。
エリアによってはライフタイムの平日6時から9時及び16時から23時の単価でも従量料金プランの2段目の単価より安いです。
調整料金の比較
最後に調整料金の比較をします。
大手電力会社の料金には、発電に使用する燃料価格の変動を電気料金に反映させるために「燃料調整費」が含まれます。
これに対してシン・エナジーは、燃料調整費の代わりに「電源調達調整費」があります。
シン・エナジーは日本卸電力取引所(JEPX)から電気を調達しているため、電源調達調整費が電気料金に含まれるのです。
電源調達調整費の単価は取引所の市場価格に連動し、シン・エナジーが定めた基準値を下回る場合はマイナスとなり上回る場合はプラスとなります。
それではまず、大手電力会社の燃料調整費単価を見てみましょう。
2025年1月から3月にかけてのデータです。
電力会社 | 1月 | 2月 | 3月 | |
北海道電力 | 1kWhにつき | -6.12 | -8.69 | -8.6 |
東北電力 | -7.43 | -9.93 | -9.78 | |
東京電力 | -6.51 | -9.00 | -8.83 | |
中部電力 | 2.33 | -0.15 | 0.06 | |
北陸電力 | -6.85 | -9.35 | -9.23 | |
関西電力 | 最初の15kWhまで | 33.66 | -3.84 | -3.84 |
15kWh超える1kWhにつき | 2.24 | -0.26 | -0.26 | |
中国電力 | 最初の15kWhまで | -130.31 | -167.85 | -165.63 |
15kWh超える1kWhにつき | -8.67 | -11.17 | -11.03 | |
四国電力 | 最初の11kWhまで | -67.8 | -94.75 | -93.57 |
11kWh超える1kWhにつき | -6.10 | -8.61 | -8.51 | |
九州電力 | 1kWhにつき | 1.86 | -0.64 | -0.64 |
沖縄電力 | 最初の10kWhまで | -111.88 | -137.00 | -135.25 |
10kWhを超える1kWhにつき | -11.2 | -13.7 | -13.53 |
1月の中部電力と関西電力を除くと全てマイナスとなっており、上記の単価に使用料をかけた金額が差し引かれます。
続いて、シン・エナジーの電源調達調整費単価を見てみましょう。
エリア | 1月 | 2月 | 3月 | |
北海道電力 | 1kWhにつき | 0 | 0 | 0 |
東北電力 | 4.11 | 5.1 | 4.95 | |
東京電力 | 3.36 | 2.66 | 2.84 | |
中部電力 | 4.25 | 4.04 | 4.3 | |
北陸電力 | 4.01 | 3.78 | 5.2 | |
関西電力 | 2.55 | 2.23 | 3.67 | |
中国電力 | 2.43 | 2.03 | 3.47 | |
四国電力 | 0 | 0 | 0 | |
九州電力 | 2.89 | 2.85 | 4.16 | |
沖縄電力 | 最初の10kWhまで | 5.98 | 58.40 | 59.67 |
10kWhを超える1kWhにつき | 6.00 | 5.85 | 5.97 |
なお、沖縄電力だけは電源調達調整費ではなく燃料調整費となっています。
北海道電力エリアと四国電力エリアは0円ですが、それ以外はプラスとなっており、上記の単価に使用量をかけた金額が加算されます。
大手電力会社の燃料調整費はマイナスになっているため、調整料金についてはシン・エナジーの方が高いです。
取引所の市場価格は発電に使われる燃料価格の変動のほか電気の需給の影響も受けることが燃料調整費と電源調達調整費の違いにつながっているようです。
また、シン・エナジーではこの他に「容量拠出金相当額」という料金も加算されます。
容量拠出金とは、将来の電力供給を安定させるために電力会社が負担する費用のことで、電力会社によっては容量拠出金の相当額が電気料金に上乗せされるのです。
単価は次のようになっています。
該当年月 | 容量拠出金相当額単価(円/kWh) |
2024年4月~2025年3月 | 1.65 |
2025年4月~2026年3月 | 0.64 |
容量拠出金相当額の単価に月間の使用量かけた分が料金に加算されます。
まとめ
基本料金または最低料金と電力量料金はシン・エナジーの方が安いですが、調整料金はシン・エナジーの方が高いです。シン・エナジーには容量拠出金相当額もあります。
昼生活フィットプランは平日9時から16時と休日の8時から22時の単価が特に安いため、電気を使うのがほとんどこの時間帯なら電気料金を抑えられそうですが、エリアや使用量によって結果は違ってくるので自分の場合に当てはめてシュミレーションしてみてください。
シン・エナジーは卸電力取引所の市場価格が高くなると電源調達調整費も高くなるため、この点も理解しておきましょう。
シン・エナジーでは契約期間や解約金がないため、仮に市場価格が高騰し始めた場合には無料で他に乗り換えらえる安心感はあります。
最新の料金単価の情報は公式サイトで確認してください。
公式サイト ⇒ 【シン・エナジー】
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