無調整豆乳4製品を飲み比べた 

これまでにキッコーマンやマルサンアイといった大手メーカー製の無調整豆乳のほかに、「ふくれん」というメーカーの九州産大豆を使用した豆乳や「SOY BEVERAGE(ソイビバレッジ)」というブランド名の低価格な豆乳を飲んだことがあります。

いずれも原材料は大豆のみですが、各社によって微妙に濃さや味わい、口当たりが違っており、どれが好みかは個人差があると思います。

今回はこの4種類の無調整豆乳を比較するとともに、200ml入りのものを飲み比べた感想を書きます。

成分無調整豆乳4製品

無調整豆乳4製品の比較

まず、各製品のパッケージやHPに記載してある情報を元に原材料や栄養成分を比べます。

原材料の比較

成分無調整豆乳4製品 原材料欄

各製品の原材料の大豆は次のようになっています。

  キッコーマン マルサンアイ ふくれん SOY BEVERAGE
製品名 おいしい無調整豆乳 有機豆乳 無調整 成分無調整豆乳 無調整豆乳
大豆固形分 8%以上 9% 9% 8%以上
原材料 大豆 有機大豆 大豆 大豆
大豆の産地 アメリカ
カナダ
中国
アメリカ
九州 アメリカ
カナダ

大豆固形分は、キッコーマンとソイビバレッジは8%以上と記載されており、マルサンアイとふくれんは9%となってます。

原材料の大豆は、マルサンアイだけは有機大豆を使用しています。
パッケージにも説明がありますが、有機大豆とは有機JAS規格に基づく管理下で栽培されたものです。有機農産物が好きな人は注目でしょう。

大豆の産地は、キッコーマンとソイビバレッジはアメリカ・カナダで、マルサンアイは中国・アメリカ、ふくれんは九州となっています。
ふくれんの豆乳は九州産の「ふくゆたか」という品種の大豆を100%している点が大きな特徴です。

いずれの製品も大豆は「遺伝子組み換えでない」となっています。

栄養成分の比較(イソフラボン含有量)

成分無調整豆乳4製品 栄養成分 各製品の栄養成分の比較表です。

  キッコーマン マルサンアイ ふくれん SOY BEVERAGE
製品名 おいしい無調整豆乳 有機豆乳 無調整 成分無調整豆乳 無調整豆乳
熱量(エネルギー) 113kcal 103kcal 99kcal 91kcal
たんぱく質 8.3g 8.0g 9.2g 8.2g
脂質 7.3g 6.1g 5.1g 4.8g
コレステロール 0mg 0mg 0mg 0mg
炭水化物 3.7g 4.1g 4.1g 3.8g
食塩相当量 0g 0g 0.04g 0.01g※
カリウム 425mg 421mg 388g 表示なし
カルシウム 34mg 21mg 22mg 30mg
マグネシウム 5mg 47mg 45mg 52mg
1.1mg 1.0mg 1.4mg 1.7mg
亜鉛 表示なし 0.8mg 表示なし 表示なし
ビタミンE 表示なし 表示なし 表示なし 0.8mg
イソフラボン 58mg 86mg 45mg 68mg
レシチン 421mg 表示なし 185mg 表示なし
大豆サポニン 92mg 表示なし 表示なし 表示なし

※ソイビバレッジの食塩相当量はパッケージ記載のナトリウム3mgより換算した数値です。

表示を見る限りでは、イソフラボンの量はマルサンアイの無調整豆乳が最も多いです。
ふくれんの豆乳だけは「大豆イソフラボンアグリコンとして」と表記されています。
大豆のイソフラボンは糖と結びついた「配糖体」という形で存在しており、それが腸内細菌によって分解されて「アグリコン」になった形で体に吸収されます。
このため体に取り入れられる量はアグリコンの方が正確です。

他の製品のイソフラボンが「イソフラボン配糖体」のことだとアグリコンに換算すると含有量はもう少し減りますが、それでもマルサンの豆乳の含有量が一番多いのは変わりません。

キッコーマンの豆乳はレシチンや大豆サポニンといった成分の量まで表示されており、ふくれんの豆乳に比べてレシチンが多いです。

飲み比べた感想

まず、キッコーマン、マルサンアイ、ふくれん、ソイビバレッジの順に一口ずつ飲んでみたら、濃さの度合いは、キッコーマン>マルサンアイ=ふくれん>ソイビバレッジの順だと感じました。

飲む順番のせいかもしれないので順番を逆にしたりして何度か飲み比べてみたところ、キッコーマンとマルサンアイ、ふくれんの濃厚さは同じくらいのようにも感じましたが、ソイビバレッジが際立ってあっさりしているのは変わりませんでした。

味はについては、次のような感想を持ちました。

キッコーマンの豆乳は、クセがなくスッキリとしていながらも典型的な豆乳の味がしました。

マルサンの豆乳は、大豆の風味というのか旨味というのかわかりませんが、良い意味でほのかに風味があるように感じました。

ふくれんの豆乳は、普段食べている豆腐の味に最も近い味でした。
ふくゆたかは豆腐に使われる大豆だからだと考えられます。

ソイビバレッジの豆乳は、味にクセが無く口当たりがさっぱりしていました。
濃厚な味わいの方が好きな人にはやや物足りないと感じるかもしれません。

 

味の感じ方や好みは人それぞれなので、どれが一番おいしいかは一概には言えません。

通販の価格比較

200ml入りの豆乳はネット通販だと24本とか48本などのセットでまとめ買いすることで1本当たりの値段が安く購入できます。

ここでは楽天市場で売られている200ml入り豆乳セット品の中で72本セットの商品を集めて比較しました。

キッコーマンとマルサンアイの豆乳セット品は、ケースごとに調整豆乳や甘い豆乳飲料も選択できますが、全ケースで無調整豆乳を選択した場合を想定します。

  キッコーマン マルサンアイ ふくれん SOY BEVERAGE
製品名 おいしい無調整豆乳 有機豆乳 無調整 成分無調整豆乳 無調整豆乳
 
販売価格 6,552円 5,531円 5,878円 4,197円
セット本数 72本
(18本×4箱)
72本
(24本×3箱)
72本
(24本×3箱)
72本
(24本×3箱)
1本あたり価格 91円 76円 81円 58円
取扱店 キッコーマン 豆乳 200mlパック 72本[18本×4箱] マルサンアイ 豆乳200mlパック 72本[24本×3箱] ふくれん 九州産ふくゆたか大豆成分無調整豆乳 200ml 72本 3ケース SOY BEVERAGE [ソイ ビバレッジ] 200mlパック72本[24本×3箱]

ソイビバレッジが1本当たりでは最も安いですが、

2023年8月7日に確認したところ、ソイビバレッジは売り切れで販売されていませんでした。

代わりに「みどり豆乳 成分無調整」という製品があり、ソイビバレッジと原材料や栄養成分がそっくりなので、こちらが代替品になるでしょう。みどり豆乳のレビュー記事はこちら

大手2社ではキッコーマンよりマルサンアイの方が安いです。

ふくれんの豆乳は国産大豆を使用しているせいか値段は高めです。

1箱商品や2箱セットの商品もありますが、基本的にはセットの本数が多いほど1本当たりの価格が安くなる傾向です。
賞味期限は3ヶ月くらいなので、一人暮らしの場合だと賞味期限までに飲みきれるかどうか飲むペースも考慮してセット本数を選んだ方が良いでしょう。

上の表ではキッコーマンが4箱、マルサンアイが3箱なので、キッコーマンの方が種類は多く選べます。

さらにキッコーマンとマルサンの商品は、みどり豆乳も選択できるようになっているため2種類の無調整豆乳の飲み比べができます。

もっと少ない本数のセットが良い人は、下記から楽天市場の取扱店をチェックできます。

キッコーマン ⇒ キッコーマン 無調整豆乳 200ml

マルサン ⇒ マルサンアイ 無調整豆乳 200ml

ふくれん ⇒ ふくれん 無調整豆乳 200ml

みどり豆乳 ⇒ みどり豆乳 無調整 200ml