海洋プラスチックや気候変動に関心があるならekoruで検索

海洋プラスチックごみやマイクロプラスチックの問題に関心はあるものの、何か積極的に行動を起こしている人は少ないのではないでしょうか。

海の近くに住んでいるなら海岸のゴミ拾い活動に参加するのが一つの方法ですが、忙しくて時間がとれなかったり諸事情により参加できないこともあるでしょう。

自分がゴミ拾いをできない場合でも、海岸の清掃活動をしている人たちを応援できるサービスがあります。

それが「Ekoru(エコル)」という検索エンジンです。

検索で海岸清掃と海の緑化を支援

Ekoruは、収益の60%を海岸清掃活動をしているBig Blue Ocean Cleanupと海の緑化活動を行っているOperation Posidoniaに寄付しています。

このため、検索ユーザーがEkoruを使うだけで海岸ゴミの清掃や海の緑化を間接的に支援できるのです。

海の緑化は、海草(海の水中に生える種子植物)の苗を植える活動です。
海草は光合成によって二酸化炭素(CO2)を吸収するため、海に海草場を増やすことは温暖化問題に対する取り組みにもなります。

二酸化炭素の吸収といえば森林をイメージしますが、昆布やワカメなどの海藻やアマモなどの海草も光合成をしており、これによって海洋生態系の中に固定された炭素を「ブルーカーボン」と呼ぶそうです。

参考情報:Wikipedia ブルーカーボン

CO2の節約

Ekoruのサーバーは水力発電で作られた電気で稼働しているため、Ekoruで検索することは排出されるCO2の節約にもなるようです。

Ekoruの検索画面の右上には以下の3種類のカウンターアイコンが表示されています。

➀CO2の節約量
②清掃されたプラスチックボトルの数
③植えられた海草の苗の数

これにより自分の検索行為がCO2の節約やプラスチックごみの清掃、海草の植え付けにどれほど貢献したのかわかるようになっています。

検索してみたところ、CO2節約量は1回検索するごとに数値が2ずつ増えており、プラスチックボトルや海草の方は何回か検索することで数値が1ずつ上がってました。

Ekoruの検索結果と広告

検索結果はMicrosoftのBingのものを独自にアレンジを加えて表示しており、Bingの結果と似ていますが掲載順位などで部分的に違っています。

キーワードによっては1ページ目にYouTubeの動画で関連するものが表示されます。

Ekoruの収益源は検索結果ページに表示される広告リンクですが、日本ではユーザーが少ないせいかまだ広告は出ていないようでした。
Bingでは上部に表示される広告リンクが邪魔だと感じている人には好都合かもしれません。

現時点では日本からの検索が収益につながっているのか不明ですが、水力発電で作られた電気で運用されている検索エンジンが使えるメリットはあります。

それにEkoruを使うことで海洋プラスチックごみ問題や海草による二酸化炭素の吸収について意識が高まると思います。

Ekoru(エコル)